« 青年と壮年の国境線 | メイン | ブログのコンサルティング »



重低音のKENWOOD、クリアな高音質のSONY、中音域が抜群のビクター - コンサルタント・ブログ

私が小学生のとき、父親がKENWOODのコンポを買ってくれました。

やぶから棒な話ですが、そういうわけで、わりと多感な頃から高音質に慣れて育ってきました。社会人になってからも、初めの第一歩から家電量販店への就職で、担当はステレオ・コーナーでした。そのとき、それまで全く家電製品に興味のなかった私でしたから、見るもの触るものすべて新鮮でした。家電量販店に勤務して、一番良かったことは、常にたくさんのメーカーの新商品に触れることができるところでしょう。

KENWOODも、SONYも、ビクターも、パイオニアも、AIWAも、パナソニックも・・・、新商品(新定番)が入荷すると、すぐにコーナーに展示して、飾り付けて、値札付けたら、音試しができます。

*********
音試しのために、営業時間中、私の好きな音楽をかけることができます(たまに盗まれますが)。そうなると、高額(アンプ、スピーカー、CDデッキのみで20万円以上)商品は、買うには手が出ませんが、コーナーの演出という理由で、好きな音楽を良い音質で聴くことができるのです。

上には上があり、数百万円以上するステレオ(コンポ)もありました。本部に怒られる覚悟で勝手に仕入れようかと思いましたが、絶対に私が所属していた店では売れない自信があり、踏みとどまりました。(その後、一番店に転勤になったので、仕入れてみたかったのですが、担当コーナーが照明器具コーナーになり、夢は叶いませんでした)

ちなみに、タイトルの

重低音のKENWOOD、クリアな高音質のSONY、中音域が抜群のビクター

とは、私が接客時にお客様に説明していたセリフです。詳しい方には言えないセリフですが、たとえばお子さんの入学祝などの理由で、まったくメカオンチのお母さんがお買い求めにご来店いただいた場合に、このセリフを使っていました。男の子なら、KENWOOD、女の子ならビクターをお奨めしていました。ちなみに、同僚は、男女問わずビクターを奨めていました。

重点主力商品なんてものがあるので、売らなければいけない商品が決まっていました。繁忙期(土日祝など)には、そのとおり販売するわけですが、暇な日(平日など)には、私が一番良いものをお奨めしていました。(上司からは怒られました)

時代は変わりましたが、今も変わらず有効な販売手法があります。「笑ってごまかす」です。当時の同僚も、それだけは確かに変わっていないと言っています。売れない販売員さんは、意外とこれが苦手だったりします。

投稿者 コンサルタント・ブログ : 2005年02月16日 05:20

コメント