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何かを得るということは、何かを失うということ。 - コンサルタント・ブログ

私にもサラリーマン時代がありました。入社早々の20歳そこそこの、しかも平社員の身の上で、月収40万円以上いただいていましたから、平均的なサラリーマンの給与よりは高かったと思います。それでも、月収100万円というのが、小さいながらも遠い夢でした。

独立後、初めて月収100万円を手にしたときの感動は・・・、もう忘れてしまいました。正直なところ、100万円なんてこんなものかと。特に豪遊しなくてもあっという間に消えてなくなってしまう金額だったのです。現在は、多くの経営者の方とお話しさせていただいていますので、いかに月収100万円という数字が、小さなものかを理解しています。これは、口にしてはいけない言葉の1つなのかも知れません。

でも、年間数億円規模の中小零細企業の社長さんの月収はいくらでしょうか?黒字で、しかも年間数億円という一番経営を楽しめる時期の社長さんの月収は、100~300万円ほどです。もちろん、諸事情により、これより多くなったり少なくなったりします。

月収100万円(数百万円)という数字を目標にするということは、年商1億円規模の事業を作るということになります。(投資などを除く)


当たり前のことですが、儲けられる経営者というのは、最初から儲けられる力を持っていたわけではありません。たくさんの失敗と小さな成功を繰り返して、現在の成功を手に入れられた方が多いはずです。もう1つ当たり前のことを言いますが、「起業時の考え方」と「成功後の考え方」は多少でも変わってしまっています。考え方、もしくは、生き方自体が変わってしまうのです。

成功するためには、成功しない考え方(習慣)を改める必要があるのです。考え方を改める具体的な方法は、各種様々な「成功法則」関連の書籍が発売されていますので、そちらにゆずるとして、考え方や習慣が変われば、まわりの環境が変わります。友達付き合いも変わり、働く環境も遊びに行く環境も変わってしまいます。

その結果、昔からの友達との付き合いが希薄になっってしまったり、突然恋人との仲が悪くなったり、最悪は別れたり絶交したりすることもあります。また、よく言われている短期間で成功した結果、何故か早死にしてしまうケースもあるようです。(世間には、そういう事例がたくさんあります)

命を失うとか絶交とか、影の部分を強調する気はありません。ただ、儲かりたいなぁという考えだけでは、儲からない可能性が高く、それでも商材が良かったなどの理由で儲かってしまった場合には、思いがけないところから反動がくるかも知れません。


では、どう対処すればよいのでしょうか?100%正しい答えはないのかも知れませんが、ただいえることは、後ろめたいことをしないこと、日頃の行いを良くするといった漠然としたことが、意外と効果があるようです。

まずは、気持ちが入っていなくても行動を起こす、起業するときも頭で考えすぎないうちに行動することが大事なように・・・。このブログを読まれている方には、あまり無縁な話しだったかも知れませんが、これは実話です。


私も、独立当時、まわりに迷惑をかけまくり、同業他社の領域に土足で入り込み汚いことをしてしまいました。ただ、その方法が儲かるから、という理由だけで。その結果が黒字倒産です。(離婚危機→流産→離婚→倒産→親友と絶交)


私が分かったことは、上手に儲けることと、できるだけ逃げないことです。

投稿者 コンサルタント・ブログ : 2005年08月07日 06:19

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