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戦略、戦術のイメージとCSR(社会的責任) - コンサルタント・ブログ

戦略、戦術、マーケティング等、それらを分かりやすく言うと、

「コップの水を、こちら側に傾けること」

といえます。市場のパイを水に例えているのですが、こちら側に水を引き寄せる必要があります。しかし、当然、こちら側以外の方面の水が減ってしまいます。こちらがシェアを伸ばし続ければ、他方のシェアは減少します。当たり前のことです。集客し顧客化すれば、必然的にシェアは伸び、競合他社はジリ貧になります。戦略としては、一石二鳥といえます。

ここでいきなり話は飛躍しますが、だからこそ企業には社会的責任があると私は思うのです。ただ、商売を続けて儲けつづけるだけでも、まわりに影響を与えてしまうのです。もちろん、市場の開拓により、パイが大きくなることもありますが、おおむねシェア1位の会社がそのパイを持っていってしまいます。

シェアを伸ばし、競合他社をつぶすことに、なぜ社会的責任があるのか?と思われる方もいると思います。よく聞く話では、郊外型大型店舗ができ、街の中心部が空洞化したという話があります。それは確かに、中心部のお店の努力が足りない場合もあると思いますが、郊外店にも失業者を増やした現実はあるのです。自由競争、資本主義の社会では必然ですから違法性とか倫理観をとやかく言うつもりはありませんし、問題ないとも考えています。
(※新規雇用している、という反論はごもっともです。しかし、リストラという局面もあります。なお、失業とはつぶれたお店の従業員等のことです。)

ただ、社会はつながっています。コップの水は、こちら側に傾けすぎるとこぼれて衣服を汚してしまうかも知れません。

敵を知り、己を知り、中庸の考え方をもってすれば安泰なのではないでしょうか?

投稿者 コンサルタント・ブログ : 2006年07月25日 12:00

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