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メモ(修正前) - コンサルタント・ブログ


差別化、他者との違い、それをお客に知らせなければいけない。

選択基準を教えるのだが、その前にそのお客が、何を選択基準にしているのかを知ることが前提。

なぜなら、来店型ならそのお客1人1人に対し、応酬話法から選択基準を聞きだすことができる。しかし、マス型広告であるインターネットによる集客では、ターゲットを絞り、その絞り込んだターゲットが求める選択基準を伝えるという工夫、つまりマーケティングが必要になる。


具体例としては、家電量販店での接客時、お客はエアコンを購入しに来店されたとする。その際、応酬話法として「何畳用か?」「よく使う部屋用か、来客用の普段使わない部屋用か?」「新規設置なら設置スペースは?」など、いろいろ尋ることができる。

買い替えか新規購入かによって、対応は変わる。さらに、何畳用か?鉄筋か木造か?電気代を気にするか?など、絞り込むことが可能になる。

商品さえ絞り込めば、あとはクロージングをかけるだけだ。ところが、エアコンが欲しいというお客に対し、選択基準を何も示さなければお客は混乱し悩み、おそらくは何も購入せずに他店に流れてしまう。

結論からいえば、インターネット集客する場合、はじめから選択基準を広告に埋め込んでおくことになる。エアコンの例なら、電気代が10年前より9割安く静音設計のエアコンを激安キャンペーン中!となる。

ところが、この業界は成熟している。10年前なら有効だったかも知れないが、電気代が安くて静かなエアコンは、どこのメーカーからも発売されていて、買い替えを推奨する効果はあっても選択基準にはならない。さらに、家電業界の競争は激しく、価格競争、アフターサービスなどはとても充実している。差別化は難しい。10年保証や即日出張修理、ポイント20%付与など、とんでもないサービスまである。

つまり、お客の選択基準を知らずに、もしくは他社が使い古してしまった選択基準を広告したところで、何の効果も得られないということだ。

対策として、まず集客時の選択基準とクロージング直前の選択基準を分けて考えることが必要となる。集客時の選択基準とは、数ある同業他社の中から、なぜ当社を選ばなければいけないのかをお客に知らせる。集客後は、数ある同様の商品群から、なぜ当社推奨商品を選ばなければいけないのかをお客に知らせる。最後に、クロージングである。

具体的には、差別化は容易ではないが成熟期に集客する場合、数ある同業他社の中からお客に選んでもらうには、単品化、高級化、低価格化、他社より1グレードの高いサービス付与などが考えられる。数ある同様の商品群の中から、当社推奨商品をお客に選んでもらうには、商品群の比較表や使用ユーザーの声の紹介、限定値下げや期間限定の特典付与などが考えられる。

補足になるが、クロージングは売り込まないことも大切だ。実は、売り込むのは集客時に行うと効果的な場合も多い。売り込むとは、お客にモノを買う、サービスを受けるといった、どう行動すれば良いのかを教えること。もちろん、セントラルクェッションも有効。
クロージングの具体例として、エアコンの場合、「いつ頃(設置に)伺わせていただいたら良いですか?」「設置は早い方が良いですか?」「古いエアコンは外して廃棄させていただいた方が良いですか?」「お支払いは現金ですか?クレジットですか?」「色は何色にされますか?」となる。

間違っても、「では今日お決めになりますか?」「今日、ご購入いただけますか?」とは言ってはいけない。なぜなら、お客は『そうだな、今決めていいものかな?無駄なお金は使いたくないから、もう少し考えてみてからでも遅くは無いな』と購入してくれない確率が高くなる。

お客に、購入することを迷わせたり考えさせたりしてはいけないのだ。購入する、しないを選ばせるのではなく、“早く設置するか?遅く設置するか?”“クレジットで支払うか?現金で支払うか?”“ホワイト色にするか?木目調にするか?”という選ばせ方をする。

ある意味、クロージングにも選択基準を知らせることが大切といえる。まとめると、成熟期の場合、以下のとおりである。


1.インターネット集客時にお客の選択基準を教える広告をする。
※セントラルクエッション、ベネフィット、ターゲットを絞り込む、など。


2.HP来訪後、商品群の中からお客が購入すべき商品の選択基準を教える。
※単品販売なら、なぜ「今購入しないといけないのか」を教える。


3.クロージング。インターネットの場合、支払方法の選択がもっともポピュラーである。※支払方法が1つの場合、現金なら銀行振込か代引きの選択。クレジットなら翌月一括かリボ。それもできないなら、商品到着日の日付選択。それもできないなら、特典の選択。ただし、一方は魅力的でもう一方は価値のない魅力のない特典。悩ませてはいけない。


投稿者 コンサルタント・ブログ : 2007年02月16日 14:39

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